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マーケティング活動はすべき?事業規模は関係なくマーケティング戦略が大切なワケ

3月24日

読了時間:5分




こんにちは、STUDIO.SYKのサユカです。


マーケティング支援を行っていると、「うちは小さな会社だから、マーケティングはまだ早い」「マーケティングをしても売り上げに繋がらないので意味がない」――そんな声をよく耳にします。

「マーケティング」という言葉の大きさから、「実態のつかめないもの」と感じる方もおおいことでしょう。

かくいう私も、会社員時だは様々な業務を兼務し活動をしていく中で「ひとりインハウスマーケター」(社内で自社の事業のマーケティングを一人で実施する役割)を買って出て苦労した時期に、学べば学ぶほど、実態が見えにくくなったという実体験があります。


ところで、マーケティングとは一体なに?


まず、マーケティングというと何を指すのか、実はひとそれぞれなんです。

多くの人が「マーケティング」と聞いて、以下のようなイメージを持っています


  • マーケティングとは、テレビCMや広告を運用する活動のことだ

  • マーケティングとは、プロモーション(キャンペーン)活動のことだ

  • マーケティングとは、売るためのテクニックや話し方を工夫することだ


しかし、これらはすべてマーケティング活動の一部であり、本質そのものではありません。マーケティングとは本来、商品やサービスが「誰に・なぜ・どのようにして届けられるべきか」を起点に、戦略から実行までを設計する総合的な仕組み作りです。


そして、実際にはマーケティングは事業規模に関係なく、むしろ小規模な事業ほど必要な取り組みです。


なぜなら、マーケティングは「限られた資産をどう計画的に使って売上げにつなげるか」を設計し実行し続ける活動だからです。


そして、売り上げに繋がらない理由は、その「設計し、実行し続ける」ことにヒントが隠されています。









マーケティングは「売れる仕組み」を作る設計図


そもそもマーケティングとは、商品やサービスを効率的に売るための仕組み作りのことを指します。

その本質は、有限の時間・お金・人材といった資源をどう活用して成果につなげるかという戦略的思考にあります。これを実現するには、なんとなく動くのではなく、計画的にロードマップを設計することが不可欠です。

このロードマップは、最初から完璧なものを作ろうとしても非常に難しいものです。

なぜなら、仮説を立てては検証し、改善していくサイクルこそがマーケティングの本質だからです。

仮の戦略を行動で検証し、本戦略へとブラッシュアップしていくプロセスは、小さな企業にも現実的で、再現性がある方法なのです。

そして、テンプレートのようなものがあるわけでもなく、そのときの状況や時代の流れによっても流動的で変わるもの。

しっかり向き合うことで、事業が長く続けるたに必要な経験、いい商品・新しいアイデアが生まれ、企業が選ばれ続ける理由となるのです。



広告だけがマーケティングではない


広告はマーケティング活動の一部にすぎませんが、決して「魔法」のようなものではなく、広告を打てば必ず売上が上がるというものでもありません。

むしろ、仮説を検証するために使える重要なツールです。広告は仮説検証の手段のひとつでもあるのです。


たとえば、顧客セグメントごとの反応を見るためのA/Bテストや、価値訴求の切り口の反応を調べる際など、戦略の各フェーズに応じて広告を活用することが有効です。

また、現代のユーザーは広告を見ただけで購入を決めることはほとんどありません。

実際には、ブランドストーリーや、商品・サービスを通じて得られる体験、共感など、複数の要素が重なり合ったうえで意思決定が行われます。

つまり広告は、単なる売り込みの手段ではなく、「最初に知ってもらうための入口」や「関心を深めるためのきっかけ」としての役割が強くなっています。


さらに、過剰な広告は「広告臭」として受け手の警戒心を煽るリスクもあります。

だからこそ、クオリティの高い広告はリードの気持ちを醸成する“入口”となり、他のチャネルと連動してブランド体験を設計するための一部として機能すべきなのです。

「商品を魅力的に伝えることができれば、良い広告だ」とされていた時代は終わりを迎えました。


この10年でスマートフォンが普及し、ECの利用が当たり前になったことで、私たちは日常的に大量の広告にさらされています。

その結果、広告に対して“演出が強すぎる”“現実味がない”といった無意識の警戒心が働くようになっています。


広告は、短期的な売上向上を狙うためだけでなく、戦略の中に位置づけることで本来の力を発揮する重要な打ち手です。

仮説の検証や認知の拡大、ブランドとの関係性構築といった目的に応じて計画的に使うことで、広告はより効果的に機能します。



顧客起点であることが、すべての前提


マーケティングで最も重要なのは、「売る側の都合」ではなく「顧客の行動や気持ち」を出発点とすることです。ターゲットとなる顧客が、どこで情報を集め、何に迷い、どんな言葉に心が動くのか――顧客起点の設計こそが、売上に直結する活動へとマーケティングを進化させます。



まとめ


マーケティングとは、未来の売上をつくるための「仕組みの設計」です。それは広告やSNS運用だけにとどまらず、事業の方向性を定め、限られた資源を最大限に活かすための戦略そのものです。


小さな事業だからこそ、仮説検証型のマーケティング戦略が力を発揮します。「広告に頼らない」「顧客を起点に考える」――この視点を持てば、マーケティングは売上げに直結する心強い武器になります。

事業の成長フェーズを問わず、今こそマーケティングを始める価値があります。



STUDIO.SYKでは、顧客を起点にマーケティング戦略を提案し、沢山の仮説検証を行い本施策の策定を行うスタイルです。 大企業でマーケティング予算が潤沢になくとも、自走で売上げに繋げることが出来ます。 1時間単位でアドバイザリーサービスも行っておりますので、是非お気軽にお問い合せ下さい。s









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